“Gish Note”はDieSixxの映画評だけをまとめたブログです。

2025-01-01から1年間の記事一覧

第1位『キャリー』(ブライアン・デ・パルマ)

Carrie/1976/US 私が通っていた中高一貫の私立校では、中学までが男子校で、高校に上がると少数の女子が入り共学化した。私は高校進学後も男子クラスだったので、結局女子と会話ができたのは中高6年間で数えるほどしかなかった。こうした経験はその後の私の…

第2位『怒りの日』(カール・テオドア・ドライヤー)

Day of Wrath/1943/DK 2008年、国内の上映権切れに伴って、カール・ドライヤー監督の5本の長編映画が最終上映された。『裁かるるジャンヌ』(1927)、『吸血鬼』(1932)、『怒りの日』(1943)、『奇跡』(1954)、『ゲアトルーズ』(1964)という、今考えても垂涎の…

第3位『狩人の夜』(チャールズ・ロートン)

The Night of Hunter/1955/US

第4位『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー)

The Social Network/2010/US

第5位『幕末太陽傅』(川島雄三)

Sun in the Last Days of the Shogunate/1957/JP 毎年お正月になると『幕末太陽傳』見るのがルーチン化している。見ている間、「これが世界でいちばん面白い映画だ」と思わせるエネルギーに満ちている。「居残り佐平次」を主軸に古典落語のモチーフが織り込…

第6位『暗殺の森』(ベルナルド・ベルトルッチ)

Il Conformista/1970/IT

第7位『ローラ』(ジャック・ドゥミ)

Lola/1961/FR 『ローラ』はジャック・ドゥミ監督の長編第1作だ。ドゥミと聞くと『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』に代表されるめまいがするような色彩感覚と甘いメロディーに彩られたミュージカル映画を思い起こす人も多いとおもう。『…

第8位『ウルトラマン』(円谷一、飯島敏宏、野長瀬三摩地、満田かずほ、実相寺昭雄、樋口祐三、鈴木俊継)

Ultraman/1966-1967/JP 1966年7月17日、テレビ画面に銀色の巨人が初めて姿を現した時の衝撃を、想像することは難しい。私が生まれた世界は、すでにウルトラマンが存在していた。ウルトラマンと怪獣のバトルも、俳優たちの演技と共有する世界観も、精巧なミニ…

第9位『鶴は翔んでゆく』(ミハイル・カラトーゾフ)

The Cranes Are Flying/1957/SU 印象的な螺旋状の階段。ボリスがヴェロニカのために駆け上って行く場面はいったいどのように撮ったのか。戦災にあったアパートメントをヴェロニカが駆け上り、我が家と家族が喪われたことを知るショッキングなシーン、戦場に…

第10位『厳重に監視された列車』(イジー・メンツェル)

Closely Watched Trains/1966/CZ

第11位『丹下左膳余話 百萬両の壺』(山中貞雄)

The Million Ryo Pot/1935/JP

第12位『風と共に散る』(ダグラス・サーク)

Written On The Wind/1956/US オープニングタイトル。風を切る黄色いスポーツカーの禍々しさ。不穏な表情の主要登場人物を見事なライティングで映し出すキャストクレジット。玄関に舞い込む枯れ葉と銃声…カメラが卓上カレンダーに移り、風でめくれていく暦が…

第13位『ラルジャン』(ロベール・ブレッソン)

L'Argent/1983/FR

第14位『サウンド・オブ・ミュージック』(ロバート・ワイズ)

The Sound of Music/1965/US ミュージカル作品の成功のひとつとして、楽曲が作品から独立した形で有名になる、というパターンがある。そうした楽曲が一曲あれば、作品としては「勝ち」だと思うが、本作の場合、そうした楽曲が少なくとも3曲はあって、どれも…

第15位『ジャンゴ  繋がれざる者』(クエンティン・タランティーノ)

Django Unchained/2012/US

第16位『椿三十郎』(黒澤明)

Sanjuro/1962/JP

第17位『エドワード・ヤンの恋愛時代』(エドワード・ヤン)

A Confucian Confusion/1994/TW 20年くらい前に近所のTSUTAYAで叩き売られていたレンタル落ちVHSで見て以来だったが、当時と比べものにならないくらい刺さった。自分が歳をとったからなのか、画質が格段に上がったからなのか。映像の解像度と同じくらいの人…

第18位(タイ)『バーフバリ 王の凱旋』(S・S・ラージャマウリ)

Baahubali 2:The Conclusion/2017/IN

第18位(タイ)『バーフバリ 伝説誕生』(S・S・ラージャマウリ)

Baahubali:The Beginning/2015/IN

第19位『赤毛のアン』(高畑勲)

Anne of Green Gables/1979/JP 人生。特別なことは何もなく、朝起きて、顔を洗い、食事をこしらえ、田を耕し、種をまき、家畜に餌をやり、すまいをととのえ、食べ、また働き、ときには街へ出て、本を読み、あいさつをし、衣服をつくろい、体を洗い、床を磨き…

第20位『ロボコップ』(ポール・バーホーベン)

Robocop/1987/US

第21位『浮草』(小津安二郎)

Floating Weeds/1959/JP

第22位『キャット・ピープル』(ジャック・ターナー)

Cat People/1942/USRKOスタジオが、演劇界の風雲児オーソン・ウェルズを招き、製作した2本の映画(『市民ケーン』、『偉大なるアンバーソン家の人々』)は映画史上の財産にはなったが、肝心かなめの撮影所の経営状況を救うことはできなかった。それどこ…

第23位『サンライズ』(F・W・ムルナウ)

Sunrise/1927/US ドイツ表現主義を極めた監督として、すでに数々の傑作をものにしてきたムルナウが米国フォックスに招かれ、莫大な予算と持てる技術と注ぎ込んで完成させたサイレント映画の金字塔。全てのシーンに、驚くべき撮影技術と俳優たちのエモーショ…

第24位『顔のない眼』(ジョルジュ・フランジュ)

Eyes Without a Face/1959/FR

第25位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・トンプソン)

Spider-Man:Across The Spider-Verse/2023/US 初見時はあまりの情報量に脳が追いつかず、上映中に強烈な眠気に襲われたほど。感覚域を一定遮断して、ストーリーを追うことに集中してなんとか乗り切った。2度目はチョコレートでしっかり糖分を摂って臨んだが…

第26位『暗黒街の顔役』(ハワード・ホークス)

Scarface/1932/US プレコード時代に製作された暴力とセックスが充満した傑作。全編に漂う煙草と硝煙と催涙ガス。スカーフェイスの即物的で短絡的な暴力と異様な反射神経、そして近親相姦的な欲望。すでに刑務所に入っていたとはいえ、モデルのアル・カポネは…

第27位『犬神家の一族』(市川崑)

The Inugami Family/1976/JP

第28位『テルマ & ルイーズ』(リドリー・スコット)

Thelma & Louise/1991/US アメリカンニューシネマや西部劇にいまいちハマらなかった一番の理由は子どもの頃、映画好きになるかなり早い段階で『テルマ&ルイーズ』を見てしまったからだと思う。古典的なボニー&クライド型ロードムービーを親友同士の女性2人に…

第29位『不安は魂を食い尽くす』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)

Ali: Fear Eats the Soul/1972/DE 初老に差し掛かった孤独な清掃係の女性エミは、モロッコからの移民の黒人労働者で、20歳近く年下の青年アリと偶然知り合う。アリもまた、異国の地で劣悪な生活環境のなか、孤独を抱えていた。二人はたちまちに恋に落ち、結…