“Gish Note”はDieSixxの映画評だけをまとめたブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

『牯嶺街少年殺人事件』(エドワード・ヤン)

A Brighter Summer Day/1991/TW かれこれ10年以上恋い焦がれていた『牯嶺街少年殺人事件』をスクリーンで見ることができた。私がこの映画の存在を知ったのは、エドワード・ヤン監督が亡くなった時期とあまり変わらない。権利関係で再上映やDVD化がかな…

『怒りの日』(カール・テオドア・ドライヤー)

Vredens Dag/1943/DK 2008年、国内の上映権切れに伴って、カール・ドライヤー監督の5本の長編映画が最終上映された。『裁かるるジャンヌ』(1927)、『吸血鬼』(1932)、『怒りの日』(1943)、『奇跡』(1954)、『ゲアトルーズ』(1964)という、今考えても垂涎の…

『キャリー』(ブライアン・デ・パルマ)

Carrie/1976/US 私が通っていた中高一貫の私立校では、中学までが男子校で、高校に上がると少数の女子が入り共学化した。私は高校進学後も男子クラスだったので、結局女子と会話ができたのは中高6年間で数えるほどしかなかった。こうした経験はその後の私の…